カスザメの皮を使用した珍しい鮫皮おろしです。使用回数は数える程度で、特筆すべきダメージはありませんが、長期家庭保管品であることをご承知おきのうえご検討ください。なお、色のムラは新品時から付いていたものです。本わさびをおろす「鮫皮おろし」に使用する鮫皮の最高峰は、バンザイ類カスザメの皮とされています。鮫皮おろしの最大手、ワールド・ビジョン（「長次郎」を販売）のウェブサイトのQu0026Aにも、「鮫皮おろしの鮫はどんな種類なの？」という質問に、カスザメがつぶの大きさも最適と記載されています。ところが、乱獲などが原因でカスザメの個体数が激減したため、国際自然保護連合のレッドリスト入りが検討され始めたことにより、カスザメの皮は鮫皮おろしにほとんど使用されなくなりました（刀剣の鞘にはまだ使用されています）。それゆえ、長次郎をはじめ、現在販売されている鮫皮おろしの多くは本ザメの皮が用いられています。このカスザメの鮫皮おろしは、個体数が減少する前に製品化されたもので、今となっては希少な品になりました。カスザメの皮は、江戸時代に宮大工がヤスリとして使用していたことでも知られ、数ある鮫皮の中でも特に目が細かいことが特徴です。そのため、わさびをよりきめ細かく、風味高くすりおろすことができます。実際、本ザメですりおろしたものと比べると、見た目、香り、味とも、はっきりと違いがわかります。※画像にある白い鮫皮おろしは、長次郎の「特大サイズ」で、商品サイズと目の細かさの比較用です。こちらは付属しません。